文房具

ぺんてる グラフペンシル「PG5」を徹底分析・評価!今もなおカタログに掲載されるその実力をレビュー

皆様こんにちは。まさぽんでございます。

新しいシャーペンはもちろん気になるのですが、往年の名作シャーペンも気になってきてしまうお年頃です。

そこで、今回は「ぺんてる グラフペンシル PG5 」について紹介記事を書いていこうと思います。こちらですね。

何十年も変わらないレトロモダンなフォルムと書き心地はまさに殿堂入り!

それでは、参りましょう!

グラフペンシル PG5 の基本スペック

基本スペックは次のようになります。

全長をノギスで計測した写真です。全長は14.73センチでした。

全長は14.73 ミリ。重量は10グラム(軽い!!)、軸径は一番細い箇所で7.7 ミリ、グリップ部分の一番太い箇所で8.2ミリです。

芯径は、現行モデルは0.5ミリのみです。昔は0.2 ~ 0.9ミリまでラインナップがありましたね。フリマアプリやオークションサイトでは高値で取引されていますね。

価格は800円+税。ちょっ高いです・・・

グラフペンシル PG5 の特色

ここからは、グラフペンシルの特徴について詳細をまとめていこうと思います。

グラフペンシルの特色1:独特なノック部

一番に感じるのは、その独特な「ノック部分の形状」でしょう。

トップは、ねじ式です。回転することにより、芯の補充箇所にアクセスできます。発売当初は、キャップ式の技術がなかったのでしょうか。。。

芯硬度表示窓は、黄色の樹脂パーツとなっています。今のぺんてるでは、黄色といえば、0.9 mmの担当色ですね。

黄色は、注目を集めるということもあり、視線を集めることで芯の硬度を判断しやすいといったメリットがあるのかなぁと考えることができます。深読みしすぎですが・・・(笑)

何はともあれ、ワンポイントのアクセントはセンスがあるように見えますよね。

芯硬度は「4H」から「B」まで対応しています。昔は、シャープの芯は技術的な問題上硬くないといけなかったこともあり、固めの芯硬度が載っているのでしょうか。

なお、廃盤品とはなりますが、ほかのグラフペンシルには、以下のような色が割り当てられていました。

  • 0.2 mm・・・ピンク ⇒ 「PG2」の名称で過去販売
  • 0.3 mm・・・朱色(?)⇒「PMG」の名称で過去販売
  • 0.4 mm・・・緑色 ⇒ 「PG4」の名称で過去販売
  • (0.5 mm ・・・黄色 ⇒ 本製品)
  • 0.7 mm・・・ 青色 ⇒ 「PG7」の名称で過去販売
クリーナーピンの画像。独特な形状をしています。

クリーナーピンは、独特な形状をしています。

ピンがペンの奥まで入ってしまうことを防ぐための仕様の名残なのではないかと考えることができますね。

グラフペンシルの特色2:樹脂ベースに溝の刻まれたグリップ

これも懐かしさをおぼえますね。

樹脂ベースの軸に、溝が刻まれたグリップをしています。

ラバーを使用していないので、手汗等でべたべたすることもないです。これは高評価。

このシャーペン、別段握りやすいなどは特にはありませんが、その簡素なつくりによって自分の力がダイレクトに伝わるなぁと思いました。

まさしくザ・製図用といった感じです。

グラフペンシルの特色3:本体中部のレトロな刻印

本体中部には、「GRAPH PENCIL」の刻印が、また、ロゴ側には「PENTEL JAPAN」の刻印が。

レトロな書体がそのまま刻印されているのは好感が持てますね。

まぁ、金型をそのままのものを用いているのでしょうけれども。。。(笑)

今の時代、ますます技術が進歩しています。そんな中、シンプルなつくりのレトロなシャーペンは新鮮に感じます。レトロゲームにはまる感覚です。

グラフペンシルの特色4:好みのわかれる細軸

これはめっちゃ特徴的です。次の画像をご覧ください。

グラフペンシルのグリップ部分の一番細い箇所を計測しました。結果は7.7ミリでした。
グラフペンシルのグリップ部分の一番太い箇所を計測しました。結果は8.2ミリでした。

軸径がなんとグリップ部分の一番細いところで7.7mm!

また、一番太いところでも8.2 mmと非常に細いです。

鉛筆のような細さをしています。

逆に言えば、鉛筆からストレスなく移行できるという捉え方も出来ますね。

普段太軸のシャーペンが世に多く出回っているので初めてPG5を使うよという人は新鮮な気持ちになるかもしれませんね。

使ってみて思った感想

シンプルだけど尖っている・・・好みがわかれるペン

率直な感想としては、現代のシャーペンの中では、好みがわかれるペンであると思いました。

それもそのはず、時代も変わり、多くの種類のシャーペンが登場したことにより国民の嗜好も大きく変化しているからです。

細軸は、鉛筆ライクにシャーペンを使いたい人にははまりそうです。一方でシャーペンらしく太軸を使いたい人には向いていないかもしれません。

また、重量も10グラムと非常に軽いです。

これは、手の力がダイレクトに伝わることを意味しています。

力を入れれば、濃い筆跡になりますし、力を抜けば薄い筆跡になりますが、その変化が如実に表れるということです。

重たいシャーペンを使うときは、そもそも手で持つことに多少の力を使ってしまうので、実際の感覚とは異なる書き心地になってしまいます。

グラフペンシルは、「人肌に近いシャーペン」と言えるでしょう。

いまだにカタログに掲載される確かな実力

一つ疑問に思ったことがあります。

なぜいまだにカタログに掲載され続けているのでしょうか??

私まさぽん、考察してみました。

私の答えは「カタログに乗せられるだけ、自身のある商品を作り続けているという技術力を示している」というものです。

当然のことながら、企業では、商品数が多くなれば、売れる商品、売れない商品が現れます。

会社は利益を上げなければならないので、売れ行きの悪い商品は、生産を終了してコストカットするべきということは想像に容易いことでしょう。

ですが、PG5はいまだに商品カタログにラインナップされているのです。

参考までに、ぺんてるの商品カタログのページをリンクさせていただきます。

ウェブカタログ|特集|ぺんてる株式会社 (pentel.co.jp)

カタログ内50ページにグラフペンシルが掲載されています!

このことから、今の時代においてもある程度の売り上げを誇っていることが考えられます。

当時の技術力が高かったからこそ、今の時代でも販売できるだけのポテンシャルを秘めているのです。

そして、そのDNAは受け継がれ、現代のマスターピースとして「グラフ1000」、さらに後継として「スマッシュ」が登場しているのではないのでしょうか。

言わずと知れた名作シャーペン。まさぽんも8年近く使用しています。

シャーペンブームはこいつが発端といっても過言ではない。使いやすさもお墨付き。

「グラフ1000」「スマッシュ」についてはそれぞれ詳細に紹介している記事があります。こちらも、もし興味がわけばご覧ください!

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他社の製品は、新しいものが増えれば当然ながら古い商品はラインナップから削除されます。

しかし、ぺんてるの圧倒的技術力。そして圧倒的自信。

こんなことを考えていると、やっぱシャーペンの技術の進化はすごいなぁと思います。

シャーペン界の文化遺産のような感じがします・・・

まとめ

今回はぺんてる「PG5」についてレビューを行いました。

今も現役で活躍し続けられるこのシャーペンは、文具界の文化遺産です。

このような名作がこれからも生み出されると考えるとわくわくしてきますね!

ちょっとレトロを知りたいなと思った方、ぜひ「グラフペンシルPG5」によって感じてみてください。

何十年も変わらないレトロモダンなフォルムと書き心地はまさに殿堂入り!

今回の記事は以上で終わりになります。

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また、このほかにもシャーペン関連の記事を多数書いております。興味がわいた方は是非ご覧ください!

シャーペン|まさぽん研究室 (masapons.net)

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