文房具

ファーバーカステル「Tk-Fine バリオL」を徹底分析レビュー!!海外シャープの本気とは?

どうもこんにちは。まさぽんでございます。

今回は、久しぶりのシャーペン紹介、ということで「ファーバーカステル TK-FINE バリオL」について徹底分析していこうと思います。まさぽん研究室では初の海外メーカーシャーペンの紹介になりますので、一際に気合が入っております笑

どうかよろしくお願いします。

まさぽん研究室では、独自の知見・経験に基づいたシャーペンの分析やレビューを行っています。このほかにも多数の記事を書いておりますので、もしご興味があれば見ていただけると大変に嬉しいです!

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ファーバーカステルの名機!渋く、美しく、上品さを兼ね備えるまさに、「所有欲を満たす」シャーペン!

【バリオLの限定販売色のシャンパンゴールド。ほかにも複数色が展開されています。】

ファーバーカステルとは

ファーバーカステル社は、ドイツの文具・筆記具メーカです。大元の設立は1761年と非常に歴史のあるブランドであります。

私の印象では、色鉛筆をはじめとした画材がかなり日本では有名かと思います。

そんなイメージがありますが、シャーペンも複数展開しております。

価格帯としては、400円から2500円と幅広く、ちょっと高級感のあるペンといった感じですね。

その中でも今回は名機「バリオL」について紹介していきます!

開封の儀

さて、開封の儀です。まずは全体を見てみましょう。

未開封の全体像の写真

 凹みのあるケースに、プラスチックのカバーがあります。ちょっと高級なラインによくある贅沢な仕様です笑

ブランドロゴが非常に品があってやっぱり渋くておしゃれだなぁとワクワクしますね!

化粧箱の表面上部の写真

続いて、本体上部を見てみます。芯径の表記と、ガイドパイプのある旨を示すアイコンが目を惹きます。そして、品のあるセリフ体(ローマン体)フォントで記述されている「TK Fine Vario L」が何とも言えない育ちの良さを醸し出してます笑

化粧箱表面の写真

本体表面の下部には、バリオLの用途が書いてあります。製図用でもあり、通常筆記用でもあるということがパッケージに明記されていますね。ところどころある手書き風のデザインは日本ではあまり見ませんね。

裏面を見てみましょう。

本体の化粧箱裏面に注目する画像

裏面には、さまざまな言語で特徴が記述されています。それぞれの頭文字がどの言語かは存じ上げないですが、一番英語に近い「GB」の記述を見てみると、搭載されている機能について詳細に記述してありました。

  • 製図用固定芯スリーブ(4 mm スリーブのこと?)
  • 筆記用クッション芯
  • 超ロング推進消しゴム付
  • 度数調整インジケーター付 (芯硬度表示窓のこと)

これらの機能については、後ほど詳細に分析していこうと思います。

日本製の記述を確認する画像

そしてなんと・・・!ファーバーカステル バリオLは日本製との記述が!

どの工程で日本が絡んでいるのかまでは存じ上げませんが・・・製造に日本が関わっている、そして、その比重が大きいことは事実であると思います。

海外メーカーの製品にも関わっているというのは素敵なことですね!

基本スペック

ここから、バリオLの特筆するべきポイントについて詳細を確認していこうと思います。

バリオL本体の詳細スペックについての画像

本体スペックは、次の通りになります。

  • 全長:15.47 cm
  • 軸の太さ:8.0 ~ 9.0 mm (一番細い箇所 ~ 一番太い箇所)
  • 重量:20 g
  • 販売されている芯径:0.3/0.35, 0.5, 0.7, 0.9/1.0 mm

発売されているカラーリングは以下のものです。

0.5 mm以外は、基本的にはグリーンのみの販売となります。ファーバーカステルといえば、「あの深緑」というイメージもありますね。

0.5 mmは、ここ最近限定色が発売されました。お馴染みのグリーンに加え、鮮やかでかつ渋い4色が仲間入りしています。今回はシャンパンゴールドをレビューしております。

バリオLならでは!書き味変更機構

まず、なんといっても外せないのが、バリオL特有機能!「ハード/ソフト 変更機構」です。バリオLでは、グリップをひねることにより、書き味をソフト⇔ハードを切り替えることができます。

ハードモード

ハードモードは硬い描き心地です。きちんと文字を書く際にカッチリと安定した筆記を実現します。

文字を書く時、製図的な用途で使う場合には、書く際の信頼性がモノを言うかと思います。そう言った場合には、こちらのモードが活躍します。

ソフトモード

ソフトモードは柔らかい描き心地です。

サスペンションの機能によって、過剰な力が加わろうとすると、芯が戻ります。例えるなら、デルガードのようなもの、といえば良いでしょうか。

しかし、ドクターグリップエースや、デルガードほどブニブニな感覚ではなく、あくまで過剰な力が加わった時のみ。

基本は芯がブレるなんてことはないです。言葉は難しいですが、あくまで品のある機構です。

描き心地は、「少し柔らかい」といった感じです。どちらかといえば、簡素な絵を描く、そこまで力を入れない筆記をする、といった用途に対して向いているかと思います。

金属ベースのグリップ

シャーペンの金属グリップの写真

バリオLのグリップを見てみましょう。

バリオLは、金属ベースのグリップです。直線的ではなく、滑らかな曲線になっています。手に馴染む形状で、流線型が非常に美しいです。

バリオLには、10本の溝が入っており、滑り止めの役割を果たしています。この溝に指の肉が食いつくことにより、触れている表面積がわずかながらですが広くなり、摩擦力が増します。

多くのユーザーさんは、ラバーだの、シリコンだの、滑らないグリップの方がいいという考えをお持ちかもしれませんが、本当の一点ものにはそのようなグリップの商品はありません。

それはなぜか・・・

あなたに長く使ってもらうため」ではないでしょうか。

ラバーやシリコン製のグリップは、長くて1 ~ 2年でグリップ部分が加水分解を起こしてしまいます。

このため、ベタベタになったり、ボロボロになったりしてしまいます。

私の完全な主観ですが、高級路線のシャーペンは、それらの劣化の恐れのある素材は使われず、シンプルな金属加工のグリップが多いように感じます。(例:ローレット加工など)

今回のバリオLも、10本の溝のみというシンプルなグリップ故に、余計な劣化をすることなく、長く愛することができます。

軸先端の芯硬度表示窓

本体の軸先にある芯硬度表示窓の写真

珍しいです。バリオLでは、芯硬度表示窓がペン先側についています。

実際のところ、シャーペンの中で一番目線が集まるのは、先端部分ではないでしょうか。そう考えると、先端に芯の硬度情報が表示されるのは理にかなっているのではないでしょうか。

軸の高級感

シャーペンのボディの写真

今回のバリオLは限定色のシャンパンゴールドです。シャンパンゴールドは特に高級感がありますね。

バリオLといえば、またファーバーカステルといえば深緑というイメージがどうしても先行してしまいます。あの色ももちろん渋くて好きですが、今回の配色の方が個人的に好みですね。

どのカラーリングも渋くありながらいやらしくなく、上品な色で美しいです。

知る人ぞ知る、所有用を満たすギア

高価格帯のシャーペンは、中学生や高校生などからしたら、手が出しづらいギアではあります。しかしながら、1000円のシャーペンを何本も買うくらいなら、高価格のシャーペン1本を大事に持っている方が最終的な満足度は高いのではないでしょうか。

最後に一言

バリオLは、知る人ぞ知る所有欲を満たすペンであると使用していて感じました。ファーバーカステルといえば、画材のイメージがありますが、そのイメージに相応するハード/ソフトの描き心地切り替え機構。まさに「描く人のための」ペンといえます。

そして、やはり、1000円帯と比較するとワンランク高い感覚がきちんとあります。デザインや質感・機能面・細かな配慮と全てにおいて完成度が高いです。

バリオLはAmazon等でも現状特別なプレミア価格もなく、購入することが可能です。

他の人とは被らない、品のあるシャーペンを求めているちょっとオトナなあなた。バリオLがピッタリです。

【バリオLの限定販売色のシャンパンゴールド。ほかにも複数色が展開されています。】

ファーバーカステルの名機!渋く、美しく、上品さを兼ね備えるまさに、「所有欲を満たす」シャーペン!

ぜひ、良いシャーペンライフを!

今回の記事は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

このほかにも、シャーペン関連の記事を多数書いています。よろしかったらぜひご覧ください!

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