文房具

グラフ1000リミテッドは買うな。

こんにちは。まさぽんです。今回は、学生のボクが中学1年の頃からずーーっと愛用している「グラフ1000」についてなぜ「昔」も「今」も「これから」も愛され続けるのか、その理由を抽象化して、論理的に、また「独自の見解」を用いて考察していこうと思います。昨今の「高級路線シャーペン人気」ブームにより、数多くのシャーペンが出回っていますが

「本当に使いやすいシャーペンはなんなのか」

この場において終止符を打とうではありませんか!!!

序論:この記事について

この記事を書くにあたって、まず、グラフ1000について検索を行う人の検索意図を分析してみました。そんな中で、google予測変換では「グラフ1000」検索窓に入力した際の予測検索ワードの多くが「限定色」である「グラフ1000 LIMITED」についてでした。また一部あったのが「グラフ1000 レビュー」ということでグラフ1000の使いやすさの情報を求めているということもわかりました。よってユーザーの検索意図からこの記事を読んでほしい人を以下に設定しました。

この記事を読んでほしい人

1:なんらかの理由により「良いシャーペン」がほしい人で情報探索の中「グラフ1000」という名前を嗅ぎつけ、詳しい情報が知りたい人

2:「グラフ1000 リミテッド」が欲しく、色について、販売場所についての情報を集めている人

この記事を書いた目的、伝えたいこと

炎上覚悟で言います。ボクの中で一番良いシャーペンは、「グラフ1000 フォープロ」です。「グラフ1000 リミテッド」ではありません。←ココ重要!!

ボクの伝えたいこと、それは「勉強したいから良いシャーペンを買う」なら「限定」に踊らされるなということ。

「イヤ、好きな色の方がモチベーションアガるし!!お前何言ってんだよ」と思った方。

正しい意見です。

かれこれボクも「グラフ1000 リミテッド」については高校時代に10本以上所持していました。科目によって「国語なら赤」「数学なら青」「理科なら緑」といった具合にグラフ1000の色を使いわけてたくらいヲタクです。

 ですが、今一度落ち着いて冷静に分析してみると

「グラフ1000 フォープロが洗練されたシャープペンシルである」

ことに気づかされ、持ってたリミテッドを全て手放しました。。

 また、「グラフ1000 リミテッド」は現在どんどん新色が発売され

「足りないモノ、持っていないモノ」

にばかり目がいってしまう気がして「持っているモノ」に目がいかなくなってしまうと思うのです。

本来、「勉強で使うため」のシャーペンがいつしか

「自己満足のため、「持っている」という社会的欲求を満たすため」

と役割を変えてしまっている気がします。この事実がいっとう哀しい

シャーペンは「書くため」にある。そして

「書く悦び」

を見つけて、感じてもらう為にあるとボクは考えています。この「本質」を見出してもらう為に、ボクはこのブログを開設したといっても過言ではありません。

今回の記事はそんな「学生さん(自分含め)」の価値観に「爪痕」を残すことを一番の意図としています。

中学高校時代のボクのお小遣いはすべてシャーペンに注ぎ込み、「後悔」しているから。

そんなストーリーを基に、ある程度は客観的に考察します!!

もちろん社会人の方もこの記事を見て、購入の参考、面白おかしく見ていただけると、この上ない幸せです!!

~筆者のシャーペンに対する愛と情熱と魂~

さて。前置きはまだまだ続きます。(前置きいらん!!はよ紹介しろ!!という冷静な方は、目次から本論の部分に飛んでいただければ幸いです。)

ボクのシャーペン遍歴、経験から、この記事を根拠付けます。

・クルトガ(スタンダード、ハイグレード、αゲル、ローレット、アドバンスetc...)

・ドクターグリップ(gスペック、初代、4+1,)フレフレスパーク、オプト...

・グラフ1000、グラフ600、グラフギア1000、グラフギア500、グラフレット、スマッシュ、ケリー、オレンズシリーズ、etc...

・デルガードシリーズ、オルノ、ステッドラー、ラミー、その他海外のシャーペン

数々のシャーペンを購入し、手放し、今に至ります。

中学入学時、シャーペンの使用が解禁され、入学記念に「ドクターグリップ」を買ってもらう(600円)→「気持ちいい!!」→シャーペンの魅力にどハマり

(当時、学校の中では、いいシャーペンといえば「クルトガ」と「ドクターグリップ」の二択でした、、、)

↓  ←この時期から100〜500円台のシャーペンをそこそこ買っていました

中1の10月→「グラフ1000」との出会い。→「これで1000円するのか」→でもなんだかんだグラフ1000を一番使っていた

以降、ひたすら持ってないシャーペンは買っては貰ってはで数多ものシャーペンを使い倒す。お金を湯水のごとくシャーペンに注ぎ込む。「シャーペンのスペック、力を確認する為に勉強、宿題をする」というなんとも中坊にしてはブルジョアな生活を繰り広げる

高校生になり、「スマッシュ」と出会う。

その後、「カラースマッシュ」のブームが到来

現在「グラフ1000 for pro」の魅力を再認識し、改めて「自分の中での完成されたシャープペンシル」の地位を確立

という訳で、シャーペンなしでは語れないボクの学生時代の知識と経験を基に、この記事を執筆していこうと思います。

長ったらしい紹介はここまでにして、本論に入りましょう。

本論:グラフ1000の特徴から学ぶ「引き算の美学」

グラフ1000の魅力、それは

「余分なものが一切無い」ことだと思います。

 必要なものは揃っている。だからそれ以上便利にはしない。そのミニマルな感覚が日本人の感性に響いているのではないのでしょうか??

以降、2つに絞ったポイントを解説しながら売れる理由を抽象化していこうと思います。

ポイント1:色物は、もういらない。

グラフ1000リミテッドに異論を唱える最大の理由です。

まず、そのフォルムを見たときに思うこと。

「黒」

もちろんぺんてるはただ「カッコいいい」からのような短絡的な理由で黒色を採用した訳ではない。

従来の製図用シャーペンは金属素材のものが多く、先金の箇所もギラついていた。

しかしグラフ1000はその現状を打破した。マット(ツヤ感を消した)な黒色は、光の反射を抑えることでギラつくことなく、我々と紙面をきっちりと向き合わせてくれる。ボクたちと紙をシンクロさせてくれるのだ。さらに「黒色」は引き締めを表す収縮色であり、余分な情報をカットしてくれる。とボクは考える。

さらに、黒には「硬さ」や「重量感」、「高級感」といった格式高いイメージも持ち合わせている。

「色の情報」が入ると意識、思考が散漫となってしまう。

 例えば、赤や黄色は「信号機」から連想されるように注意意識が芽生えてしまう色。そんな色物の筆記具で勉強していたら余分な意識がペンの方向へ行ってしまい思考の邪魔となってしまう。クリエイティブな時間を妨げる。

マットブラックこそ、「書」に対しての最適解なのだ。異論は認めない。

先金も、クリップも全てマットブラックに塗装されている。余分な情報を与えない、最大の配慮をしてくれる。本当に粋な計らいである。

だからボクは「GRAPH1000 LIMITED」を推奨しない黒以上の機能美を持つ色はないから。1986年に完成されていたのだ。すべては。

ピカチュウが今でもなお、ずっとポケモン界の頂点に君臨しているのと同じである。

シャーペン界のピカチュウとでも呼ぼうか。冗談です。

考え尽くされた、シンプル。

さて、この要素を抽象化すると、以下のことが考えられました。

なぜ「『グラフ1000 フォープロ』にカラーバリエーションがないのか」を考えてみる。

ぺんてる社の「書くことにのみ集中して欲しい」という開発者の熱い意図

1:不用意に意識がペンに持っていかれないように、「引き締め」の黒を採用。

2:ギラつかないように、マット加工で光の反射をカット。

色と質感を的確に用途に当てはめ、今までの製図用シャープの常識を覆したパイオニア的な存在感が魅力的に映る!!

ポイント2:「余分な機能」を引き算

「グラフ1000は高いから特別な機能がついているのか?」と感じる人も多いだろう。

答えは、何もない」。

特別な機能がないからこそ、余分な考えは持たない。いつだって答えはシンプル。

プラスの機能があれば必ずマイナスの部分も出てくる。

不具合が出たり、使いにくかったり、、、そんな気分の変動さえも排除してくれたグラフ1000には

「洗練」

という言葉がお似合いだろう。書くときに湧き上がるストレッサーを「引く」ことで書くことに対する邪魔をさせない。これこそ「プロ」の世界。

透明がどんな色にもなじむのと同じ。

 余分な機能のない「グラフ1000」は描(書)き続けていくと、だんだんと手の一部、なんなら身体の一部分となって機能するような感覚すらある。

使い込むことによる若干の「剥げ」も、らしい。うっすら見える真鍮の金色は自分と共に人生を歩んできた「歴史」。「革製品」と同じ。「怪我は勲章」という漢の美学を踏襲しているともいえる。「」があるのだ。もはや身体の一部だから、筆箱から取り出す時も、どのシャーペンを取ろうとは考えない。

多くのシャーペンを使ってきたが、グラフ1000が筆箱ドラフト会議で外されたことは一度もない。かれこれもう5年以上、10年近い付き合い彼女より彼女なのである。

冗談です。

このシンプルさの美しさに気づいて欲しい。

この事実から以下のことが分析できます。

シャーペンのポイントを、ついつい「プラスαの機能」で評価しがちだが、

グラフ1000は「無いこと」すなわち最低限の機能に価値、意味を持たせている。

余分な機能がないのにずっと売れ続けている!

本来の目的を「書く」を最大限達成するための「工夫」が凝らされている。

【推測】「侘び寂び」の美意識

古くから日本人には大切にしてきた「引き算の美学」の感性を持ち合わせており、今でも心の中に本能的に残っているのでは??

(例:・金閣寺より銀閣寺

   ・俳句 松尾芭蕉さん「古池や蛙飛び込む水の音」

   ・料理 素材の味を引き出す「アクを取る」「湯引きする」etc...)

日本人は無意識のうちに「シンプルでミニマルなモノ」に興味を持つのでは??

ぺんてるはその本質をグラフ1000という「作品」で表現していた!!

結論:グラフ1000は書へのこだわりが生んだ完成品。

「GRAPH1000 FOR PRO」はまさに「書」へのこだわりが生み出した一つの「答え」ともいえる存在です。

その証拠に1986年の発売以降、基本的な形やデザインの変更は一切なされておりません。30年以上変わらない形ということは、それが現時点の最適解であるということ。

この「安心感」も愛される一つの所以ではないのでしょうか??

今もこれからも、さらに洗練された抜本的なシャーペンが提案されない限り、グラフ1000はまだまだずっと不動の地位を守り続けます。

この美しさ、体験していない人は人生損しています。(笑)

今回の記事は、これにて終わりです。最後までご覧になってくれた方、本当にありがとうございます!!もし良いなと思っていただけた方、twitter等のSNSで広めていただけると涙で家の前にある川が増水します。そのくらい嬉しいです。

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