どうもこんにちは。自称シャーペン専門家のまさぽんと申します。
今回は、珍しく最新のシャーペンを手に入れたのでレビューをさせていただきます。
まさぽん研究室では、シャーペンの記事を多数書いています。まさぽん独自の経験と知見から独自の視点から分析しています。ぜひご覧ください!
それでは、参りましょう!!
はじめに・・・争奪戦に勝利
突如、某サイトからの告知に始まり界隈がざわつきましたね。
公式からの情報(Youtubeを除く)もなく、サイレントな発売でびっくりしました。
メ〇カリをはじめとしたフリマアプリでは、クルトガダイブを発売日に手に入れた方の転売がずらりと。
まさぽんは転売は基本的には賛同していないので、運良く手に入れられればラッキーだし、手に入れられなければまぁ仕方ないかなといった思想でした。
とはいえワンチャンに期待してしまうのが人間の欲深いところです。
田舎の文具店をのぞいてみると、、、
普通に売ってました。(笑)
あまりに自然に置かれてて、一瞬見逃しました。
速攻購入をかまして、今に至ります。田舎しか勝たん。(笑)
詳しい個人ブログとして爆速レビューしていこうと思います。
また、気になったことがあれば、随時追記させていただきます。
クルトガダイブを買ってきました~開封の儀~
買ってきたクルトガダイブを開封していきたいと思います。
外箱もちょっと青い光沢のある箱で、チープさがなくかっこいいです(笑)
底面はちゃんと面があり、立体的な外箱です。
パカっとあけて、本体のお出ましです!!
内容物は、いたってシンプル。本体と説明書のみです。説明書には、使用方法及び注意事項が簡潔に示されています。
基本スペック詳細
本体の情報は次の通りです。
全長をノギスで計測した結果は、148.5 mmでした。これが長いのか短いのかということですが、一般的なクルトガと比較するとちょっと長いです。
クルトガアドバンスと、アルファゲルクルトガエンジン搭載モデルと比較してみました。
キャップをつけることにより、一番全長は長くなりますね。個人の好みレベルにはなりますが。
一番細い持ち手の箇所で、径の大きさが10.8 mm です。スタンダードクルトガよりは若干太いかなといった感じですが、極端に太軸ではありません。どちらかというと細軸の部類になります。
一番太い箇所(キャップ部分)の計測結果は、13.7 mm でした。
どうしても、構造上の問題として上の方が太いというシャープになっています。
キャップがなければ、細軸のシャーペンとしても使用できるので、気になるかたは、キャップなしの使用もありですね。
クルトガダイブの価値
ここからは、クルトガダイブならではとなる価値について詳細をまとめていこうと思います。
ノック不要!キャップを外すと同時に書ける状態へ
クルトガとして初のキャップ方式が採用されました。おもろいポイントが
「キャップを外せば、すぐに書ける状態になる」ということ。
確かに、芯を格納してキャップを閉じても、キャップを外すと適量の芯が出ているのです!
キャップ最奥部には若干のくぼみがあり、そこで、芯が沈むため、キャップを外した際に芯が出た状態を実現していると考えられます。
あと、キャップ式って、なぜか高級感を感じます。
似たシャーペンでは、ぺんてる社の「ケリー」がありますね。
万年筆のような感触もあり、末永く使いたくなるフォルムをしております。
磁石式って斬新ですよね。
普通のツメのような「パチン」とひっかける方式は使用に伴いパーツ同士が摩耗してきてキャップとしての機能を失うなんてことがよくありました。
その結果、筆箱の中でボールペンが自由に暴れだしインクまみれ・・・なんて経験がまさぽんにもあります。
ですが、磁石式であれば、そのような経験ともおさらば。これはめちゃくちゃいい。個人的に一番気に入っています。ありそうでなかった。
ですが、万が一のこともあるので、医療機器を使用している方は気を付けた方がよいですね。
自動芯操出機構
オレンズネロで一気に火が付いた「芯操出機構」ですね。
ガイドパイプが接地面に触れると、チャックが芯を掴んだ状態で引き戻されるため、自動的に芯が出てくるようになっています。
このため、キャップを付けた際にはノックをすることができません。必要がないからです。ここは、個人的にノックできてほしかったなぁと感じます。磁石パーツの都合上難しいのでしょうが。。。
芯操出量調節機構
率直に言うと、個人的には、使っていてその恩恵をあまり感じませんでした。
若干違うかな。。。程度の違いです。
「min」にダイヤルを合わせた場合、繰り出される芯の長さは「0.9 mm」、一方で、「Max」にダイヤルを合わせた際の繰り出し芯の長さは「1.1 mm」です。体感ではほぼほぼ変わりません。
見出し画像には、「己の最適解を探せ」とかうたっちゃってますけど、ぶっちゃけ無理です。(笑)
まさぽんの使用してみた感想
ここからは、実際にまさぽんが使用して思ったことをつらつらと述べていこうと思います。
重心バランスについて
詳しいバランスポイントについては、本当の専門家に任せるとして・・・
磁石パーツを使っているからか、重心は少し上の方によっている気がしました。
ただ、持ちにくいことはありません。あくまで自然です。グラフ〇ア1000のような極端な高重心ではないです。(笑)
口金には、真鍮パーツが使われているため、最低限重心を下げようと努力はしているように見えます。(芯操出機構のために、真鍮箇所はとても薄いですが・・・)
グリップの握り心地について
グリップは、素材がラバーで、申し訳程度の突起がついている形状になっています。
柔らかくはないですが、滑ることもないと思います。あくまで上品なラバーという感触です。べたべたした質感ではなく、細かい加工のようなものがされているので、触り心地はちょっとさらさらしています。(写真から伝わりますかね・・・)
わがままを叶える贅沢セット
クルトガダイブは、本当に贅沢です。
- クルトガ機構
- 自動芯操出機構
- 繰り出し量調整機構
- キャップ式
といった数多もの機構を搭載しているのです。
まさにシャーペン界のハッ〇ーセットですよね。
それぞれの機構については、各社のシャーペンにて実装されています。
例えば、自動芯操出機構は
- ぺんてる社 「オレンズネロ」
- オート社 「ノノック」
- パイロット社 「オートマック」
- その他・・・
といったシャーペンにて実装されています。
繰り出し芯量調整機構は
- ステッドラー社 「REG」
- オート社 「スーパープロメカ」
- その他・・・
といった具合にです。なので、一つ一つについては「なるほど」程度の感想しかないのですが、これらをすべて盛り込んだことは非常に感動ものです。
基本的に、サイズを大きくせずにいろいろなものを詰め込もうとすれば工夫しないといけないので開発に多大なる期間とコストを要します。
この細さにこれだけの機能をふんだんに盛り込めば、それだけコストもかさみます。。
本当に日本が作っているかはさておきMade in Japan ですからね。日本の小型化の技術力をひしひしと感じます。
それをやってのける三菱鉛筆はすごい!!15年の開発期間は伊達じゃない!!
いつもの「クルトガエンジン」
いつものクルトガエンジンは、本体中央部にあります。
いつものロゴが回転しています。やっぱりこれがないとクルトガではないですね(笑)
カラーリングについて
「なんだぁ、樹脂軸かぁ・・・」と文句を抜かす声がいくつか見られますが、これはナンセンスです。ポイントは、「樹脂なのに、金属ライクな見た目を実現している」ということです。
金属を使えば、高級感や重厚感を出すことは可能かもしれません。しかしながら、重量バランは大きく変動し、そもそも重いシャーペンが出来上がってしまいます。
複雑な機構をふんだんに搭載しているクルトガダイブだからこそ、削れる重さは削りたいという狙いなのではないでしょうか??
カラーリングは、正直めっちゃ好みです(笑)。いままで黒軸のシャーペンをこぞって購入してきましたが、その信念が揺らぎそうです。
これより明るい色だと子供っぽい印象が強くなってしまいますが、これより暗い色だと味気なくなってしまう・・・
この塩梅をとった素敵な色であると思います。
光の加減で明るく見えますが、実際はもっと渋い色合いをしています。
このシャーペンの発売意図とは??
このシャーペンは、実験的要素が非常に強いなと感じました。その理由について分析・考察してみます。
限定5000本の真意(仮説)
限定5000本というのは、「不良在庫を持ちたくなく、小ロット生産で様子をみたい」ということが考えられます。
リリース後のユーザーの声を聴いて、今後どうするかを考えていくと思われます。
具体的には、次の3つですね。
- バカ売れして評価も高い⇒大量ロット生産して単価を下げ再販
- 不人気⇒機能を絞って廉価版として新製品の発売
- 再度、必要な機能を検討して再開発
評価が高い⇒大量ロット生産して単価を下げ再販
価格が5000円と高めなのは、「生産しているロット数が少ない」からであると考えられます。世の中の心理として、たくさん作れば、一本当たりの単価を下げることができるので結果として消費者は安く購入することができます。
今回のクルトガダイブは、良くも悪くも機能もりもりで価格度外視の製品っぽい印象を受けるので、三菱鉛筆の盛大な実験っぽいです。
ツイッターやYouTubeからの評価を見て、評価が高かったら、生産ラインを増設して一本当たりの単価を下げて、似た製品を世に送り出すことになるでしょう。
そうなったときには、クルトガダイブを買ってしまった人の反感がすごいので、
何かしらの機能は削る
どこかコストカットする
といった工夫を凝らし、廉価版を発売することになると思います。
機能を絞った廉価版の発売
- この機能はいらない
- 色がダサい(○○色がいい!!)
等のフィードバックを基に、最適なバランスを考えた廉価版の開発という可能性もあります。
むしろ、こっちの方が現実的ですよね。
小ロットで限定感を謳って、シャーペンにうるさいアーリーアダプターの意見を反映させて大衆向けに完成度の高い製品を送り出す・・・
そう考えると、よく考えられている、時流にマッチした商売だなぁとすら感じますね。(笑)
メ〇カリでは買わなくてもいいですね。
どう考えてもアーリーアダプタ向けの製品です。学生が背伸びして買う製品ではありません。
まとめ
今回は、最新製品(2022年2月18日現在)である「クルトガダイブ」について徹底分析レビューを行いました。
今回の分析に用いたメモを参考までに共有します。興味があればご覧ください。
このほかにも、本ブログ「まさぽん研究室」では、ほかのブロガーにはない独自の知見を加えたシャーペンの徹底レビューを行っております。
もし興味があれば、ぜひご覧ください!よろしくお願いします。
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今回の記事は以上で終了になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!