どうもこんにちは。まさぽんです。
今回は、「理系大学生が学校の勉強につまずいたときにどうすればいいか」について自分なりの意見をまとめていこうと思います。
大学の授業についていけない??
この記事にたどり着いてくるということは、おそらくですが
- 理系大学生で、何かしらの授業につまずいて困っている
- 現状を打開したいが、何をしたらよいかわからない
こんな方だとおもいます。何を隠そう、まさぽん自身が理系大学生を経験しており、同じような苦しみをさんざん味わってきました。
そんなことを言っても、天才の脳みそがもらえるわけではありません。(それはそう)
ですので、今回はそんな苦しい思いをした自分が、自身の知見、経験を生かして、迷える子羊を救えればという老婆心からこの記事を書いております。どうかよろしくお願いします。
授業についていけないときに考えられる理由とは?
まず、根本として、理系大学生が授業についていけないという事象が起きた時に、なぜそのようなことが起きてしまうのかについて分析してみました。
単純に勉強の内容が難しい
当然のことです。ですが、大学の勉強って、なぜ難しいのでしょうか??
皆様は、考えたことあります??
圧倒的に「知識の深さ・イメージのしにくさ」だと思います。
高校までの勉強内容は、まだまだ知識のレベルが浅く、自分の知っていることによるイメージがまだできるものが多かったです(もちろん、数学などの抽象的な概念を理解するときに、理解力が追い付かないものも多かったですが・・・)
ですが、大学はその比ではありません。それは、専門分野を勉強しているからです。
高校からポッとで上がりの学生には、その分野の内容に関する知識をほぼほぼ知らず、知識を補完することに苦労することが考えられます。
これが、大学での勉強が難しく感じる理由です。
大学における勉強の方法がわかっていない
大学生活を通して、高校生までに行ってきた勉強法と大学になってからの勉強法が変わったなあと思います。
もっと言えば・・・
「高校までの勉強法は無駄が多く、また知識も少ないために限られた時間の中で試験の点数を取るには暗記に頼るしかなかった」
という表現が適切かと思います。
大学では、単純暗記では、この膨大かつ深い知識の幅を埋めることはできません。
必ずやどこかで破綻します。
高校時代には時間がなくてなかなかできなかった
「物事をきちんと理解する」
というプロセスをきちんと踏むこと、またその勉強法を確立することが大切になってきます。
先生が分かりにくい
大学の先生はわかりにくいとほざいている方がいますが、それはご法度、お門違いの意見です。
なぜなら、大学の教員は、「研究すること」が仕事であり「分かりやすい授業」をすることが仕事ではないからです。土俵が違うのです。みんな同じようなことを言いますよね(笑)
サッカー選手に「あいつはサッカー以外はへたくそだよなww」と言っているようなものです。非常識すぎますよね(笑)
大学というのは「誰かに勉強を教えてもらう場」ではありません。「自分で学習内容を深める」場所です。そして大学は研究機関です。もちろん高等教育機関ではありますが。
余談ですが、理系大学生が大学4年生になって始める「研究」というのは誰もやったことがないこと、すなわち、誰もわからないことを勉強し、調べ上げ、新たなことを発見していくのです。
研究を行っていくにあたって、知らないことを調べ上げるスキルはとっても大事です。
これを機に、「自分が主体的となって勉強する癖」をつけていきましょう。
高校までの「なんでも教えてくれる」というぬるま湯のような環境に甘んじてはいけません。
自分のやる気がない
こればっかりは仕方ないです。
特に、大学1,2年生の方は、自分の高校生の時に想像していた大学の勉強とは異なることばかりであると思います。
やりたいこととはかけ離れた数学理論であったり、よくわからない専門分野の基礎科目など・・・
ですが、理系の基礎科目というのは、応用科目、さらには現代の世の中における技術の基礎となっています。
また、今後難しい応用科目を理解するためにこの基礎科目によって培った知識であったり、理系としての基礎体力が生きてきます。
ですので、歯を食いしばってぜひ頑張ってほしいです!
時間がない
時間がないという意見も多く見られました。
ですが、本当に時間がないのでしょうか??
時間がないとわめく人に限って、バイトばっかりで遊んでいる人や、YouTubeをみてふけって時間をむだにしている人間が多い印象があります。(笑)
本当に忙しい人は、そんなことツイートしませんから(笑)
なので、まずは「時間を作る努力」をしましょう。
- バイトを減らすために支出を減らす
- 通学時間を減らすために一人暮らしをする
- いつもは一日10本見ているYouTubeの動画を8本に減らす
できることはたくさんあるはずです。
こうして、勉強する時間を作ることが大学生、そしてその先の社会人では非常に重要な力になると思います。
自分も常々悩まされている問題ではありますが、みんなで頑張りたいですね!
理系大学生は、忙しい分、スケジューリングが大事になってきます。
限られた時間の中で最大限の効果を出すためのスケジューリングについて、こちらの記事でまとめていますので、ぜひご覧ください!
まさぽんがかんがえる「大学での勉強」について
大学で行う勉強とは??
大学で行う勉強が何なのかについて熟知していないといけません。ここまで理解することで、自分がどのように勉強すればよいかの指針を立てることができるかと思います。
1,2年生の時の基礎科目は使わない??⇒嘘です
理系大学生は、みな低学年の間は、数学をはじめとした専門分野とは直接関係ない内容を勉強するかと思います。
「1,2年の科目は結局使わないからいいよ」と意見もネット上には散見されます。
その考え、半分あってて半分間違っていると自分は考えています。
1,2年の基礎科目は、二つの意義があると考えています。
よってきちんと理解して勉強するべきです。
応用科目・専門科目を理解するために必要となる
上回生になり、応用的科目を履修することになるかと思います。
その際に、それらの内容を理解するためには、下回生のときに勉強した基礎数学理論がベースとなっています。
一次方程式の考えを理解していないと、連立方程式や二次方程式でつまづくやつです。
また、現代の技術の根底にある原理は数学に基づいています。
大学では、先端技術を使うことはもちろん、その技術がどのように成り立っているのかについてまで深く勉強します。その際に、1年次や2年次に勉強した基礎数学が重要な意味を持ってきます。
逆に、きちんと基礎を抑えている人は、先生の話を聞いたときに
「あー!そのことね!昔やったわ!」
とすぐ理解できるようになり、勉強の理解速度が圧倒的に向上します。
理系としての基礎体力をつける
応用的な内容を理解するための理系としての基礎体力をつける側面もあります。
難しい物事を理解するための論理的思考力や粘り強さなどがあげられます。
上回生になり、専門分野の基礎を勉強しようとなったときに、理解のためには、理解をするための練習をしなければ身につきません。
大学は、専門への扉への「案内」までしてくれる
大学は、実は専門を深く学ぶ前に、専攻学科の様々な専門分野の基礎を学習します。
これは、やりたいことを明確にするために先生が専門分野への扉の前に連れて行ってくれているのです。
専攻の様々な専門分野を学ぶことで、「これは面白そう!」といった発見をするのです。
ですので、響かない科目があって当然なのです。
例えば、自分の所属している情報学科(コンピュータ科学分野)の場合は、
- 画像処理
- 信号処理
- ロボット工学
- AI
- 数学理論
- その他・・・
様々な専門の先生からその専門分野の内容の基礎をざっくりと教わるのが「講義」になります(基礎といって誤解されがちですが、基礎というのは、その分野の根底をなす理論であり、簡単というわけではありません。)
そんな多種多様な分野を勉強してみて、研究室配属の際には「この専門分野で勉強したい」というものを決めていくものが大学です。どの扉を開くのかは自分次第なのです。
ですので、1年、2年の勉強が無駄なわけがありません。
下回生の方は数学など、今のうちに頑張っておきましょう。今後楽するためにも。
授業がついていけない大学生がやるべきこととは?
さて、前置きが長くなりましたが、授業がついていけない大学生がやるべきことを厳選してまとめました。大きく4点あります。
やるべきこと1つ目:理解するまでに時間をかける
一つ目は、ひとつの物事を理解するために時間と回数を増やすことです。
物事を理解するためのプロセスとは
まさぽんは、勉強の勉強をしていた際に、「人はどのようにして物事を理解しているのか」を一生懸命中身のない頭をひねって考えました。
そこで、たどり着いた一つの結論は
「新しい知識を、自分の理解している領域までさかのぼる」ことでした。
物事を理解するには、新しい内容を自分の知っていることだけで補完できるまで、知識をさかのぼります。
イメージを図に示します。
自分のすべて知っている知識になれば、その物事を理解できるということになります。
知識の量(理解している物事の量)が多くなるほど、知っている知識になるまでさかのぼる量が減るので、理解までにかかかる時間が短いことになります。
つまり、知識量が多い人が、物事を理解するスピードが速いという理論に合致します。
逆に、物事を早く理解しようと思ったら、その分既有知識の量を増やさなければなりません。
よって、一つ一つの積み重ねが、遠回りに見えて一番近道になるのです。
だからこそ、一つ一つの「知らない/理解していない」物事に出くわした際には、時間をかけてでも理解すべきということになると自分は考えています。
まずは教科書を5回「読んでみよう」
では、物事を理解することの重要性がわかったところで、どうしたらよいのかというアクションプランを提示していこうと思います。(結論は、見出しの通りなのですが・・・)
教科書を5回以上「精読」したことありますか??
じぶんはしょっちゅうやっています。
(ほかの頭のいい人と比較して、自分はバカなので(笑))
大学の教科書の記述は、自分は「一回読むだけでは理解できない」と思います。
- 難しい書き方をしている
- 自分の知らない日本語を使っている
- そもそも知らない内容を勉強している
一発で理解できるわけがありません。
一発で理解できる人は、本当に天才です(笑)尊敬します。
ここで、面白いのが、経験上5回以上「精読」すると、教科書の本文に書いてあることの意味が「分かった気」がするのです。(実際は、わかっていないことがおおいのですが・・・)
いままで、自分が教科書を読んでいたと見せかけて、ただ「見ていただけ」なのかを痛感します。そのギャップを乗り越えて精読していきましょう。
ネット上の記事も適切に使えば効果的
一昔前は、勉強しようと思えば参考書を買って読み込むのが当たり前でした。
ですが、昨今の情報化社会ではネット上にも有益な記事が多く転がっています。
教科書では堅苦しい表現でも、ネット上の有志の方がわかりやすくまとめてくれた記事が多数存在します。本当に便利な時代になったものです。
この時代に生ける者として、ぜひネットの記事は活用していきましょう。
教科書と併用して、勉強内容の直感的イメージを得るのにウェブを活用するのがオススメです!
問題演習から足らない点を洗い出し改善する
教科書やweb上にある有志の記事を読みこんで、わかった「気」になったら、さっそく問題を解いてみます。
当たり前なのですが、あっけなくやられます(笑)。清々しいくらいに。
それは仕方ないのです。誰しも一発で自転車に乗れるようになるわけではありません。
そこで、大事なことは、ダメだったときに、きちんと「分析」して「改善」することです。
- 何が理由でその問題を間違えたのか
- 自分の理解と正解との間でどこ違うのか
これらに対して注目していくのです。
そしてを少しずつ軌道修正していくのです。
この繰り返しで物事を理解することができます。
やるべきこと2つ目:大枠をつかむ努力をする
虫の目・鳥の目・魚の目を持つ
虫の目とは、通常よりもはるか小さいところから注意深く物事を見る視点のことです。
鳥の目とは、空を飛ぶ鳥のように、物事を高いところから俯瞰する視点です。物事を総合的にみる視点と言い換えることもできます。
魚の目とは、流れをとらえて先を読む視点とされています。
ここから何が言いたいのかというと・・・
自分たちは、ついついミクロに物事を見がちで、ほかの二つの視点を失いがちだということです。
特に講義中には、新しく出た数式を理解しようと必死になるのですが、実はその数式自体にはあんまり意味がなかったり・・・なんてこともあります。
ついつい「虫の目」のみで物事を判断してしまうのです。
しかし、勉強をする上では、
- 今どんなことを勉強しているのか
- その分野のゴールは何か
- 次に、どのような式が出てくるのだろうか
といったほかの二つの視点(鳥の目、魚の目)も欠かせないと考えています。
よって、これら3つの視点をバランスよく機能させることが大事だと思うのです。
とくに、「鳥の目」に代表される物事を俯瞰して見つめる力は特に大事だと思います。
今学習している箇所は、どのような背景で登場して、なんの意味があり、何がその結果により得られるのかといったインプットとアウトプットに注目するだけで一気に理解度が変わります。
もし、細かいところで意味が分からなくなれば、先生や友達に聞けばよいのです。
細かいところから徐々に大きい枠組みを理解していく勉強も大事ですが、大枠から徐々に細かい内容を理解する勉強も大事だと思います。
よって、授業内では
- 何を得るために何を行うのかをとらえる
- 数式を覚えるのではなく、数式の意味を理解する
- 何を入力として、何を出力とするのか考える
- 定理によりどんなうれしいことが起きるのか考える
などといったような視点を持って授業を受けると、理解に一歩前進できます。
やるべきこと3つ目:暗記するときには,ストーリーと一緒に理解する
ついつい、試験前には、やみくもに暗記に走ってしまいますよね。わかります。
ですが、単純暗記ではなく、効率的な暗記方法があるのではと考えました。
ここでは、自分が行っている暗記方法をご紹介します。
履修科目には単元の枠組みがあるはず
ある講義を履修する際に、その講義には大きな分野があるかと思います。これと講義内容を照らし合わせて、学習内容を体系的にまとめ上げることを意識しています。
大きな枠組みから徐々に体系化して知識を整理していく
例として、部屋の掃除、整頓を考えてみてください。
ぐちゃくちゃな部屋であれば、何がどこにあるかわからないですよね。
欲しいものを取り出そうと思ってもどこにあるかわからない。
知識を覚える際もにも自分は整理整頓することを意識しています。
具体的には、学習内容に関するマインドマップを作成することが効果的です。
また、試験が近い際には、過去問を有効活用していました。
過去問(試験問題)は、先生がチェックしたい学習内容をコンパクトに盛り込んだものとなっていて、俯瞰した理解、体系的な知識を確認するときに最適です。
やるべきこと4つ目:質問するときは,自分のわからない箇所を明確にする
わからないところがわからないと,先生も欲しい回答をくれない
なにがわからないのか、わからない状態に自分もしょっちゅう陥ってしまいます。
ここで、誰かの力を借りたいと思うのですが、その時に「自分が何がわからないのかを明確にしてから質問する」ことを意識しています。
先生も、何がわからないかがわからないと、何を答えたらよいかわからないからです。当たり前なのですが、わからないことの焦りによって、ついつい忘れてしまいます。
- 全体の流れがわからないのか
- 数式の変数、関数の意味が分からないのか
などなど考えられる要因はいくつもあるかと思います。
自分の立ち位置を明確にしましょう。
また、何がわからないのか考えているうちに理解が深まることもあります。
まとめ
今回は、自分自身の理系大学生としての経験をもとに
理系大学生の勉強の姿勢、ついていけなくなったときに行うべきことをまとめました。
今回述べた内容は、授業内容についていけた/ついていけないに関わらず、大学生として重要になってくる心構えだと思います。
私まさぽんも、日頃からさらなる効果的な勉強法について常に「研究」していきます。
それこそが本ブログ「まさぽん研究室」の主たるテーマです。
ぜひ、勉強法をマスターして、大学生活で無双しましょう(笑)
今回の記事は以上になります。
このほかにも、理系大学生としての経験を記事にまとめています。以下にリンクしておきます。もしよかったら、ご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました!