はじめに
どうもこんにちは。まさぽんです。
自分のブログ内人気記事であるシャーペン紹介プロジェクトです。
今回は「Uni アルファゲルスイッチ」を実際に長期間使用した徹底評価レビューを行っていこうと思います。
また、本記事の後半では、本シャーペンの旧モデルにあたる「ユニ アルファゲル クルトガエンジン搭載モデル」との比較検証もおこなっていこうと思います。
- 旧型と比較して、新型はどのような点が異なるのか??
- 共通している点はどこなのか??
詳細に調べて得られた結果を共有していこうと思います。
アルファゲルスイッチの商品情報
まずはじめに、アルファゲルスイッチについての基本情報についておさらいしたいと思います。
基本スペック
基本スペックは次のようになります。
- 全長:15.0 cm
- 重量:17.5 g
- 軸径:11.5 mm
- 芯径:0.5 mm, 0.3 mmの展開
- 価格:1000 円 + 税
となります。
カラー展開は、次のようです。
- 0.5 mm:ブラック、ネイビー、ダークオリーブ、イエローの4色展開
- 0.3 mm:ブラック、グレーの2色展開
- その他限定色
詳細は、公式サイトに詳しく記載してあります。
免責事項に同意の上、リンクさせていただきます。
ユニ アルファゲル スイッチ|シャープ|三菱鉛筆株式会社 (mpuni.co.jp)
ちなみに、替え消しゴムの品番は、Sサイズとなっております。
アルファゲルスイッチはこんな人におすすめ!
結論から先に言うと、アルファゲルスイッチは次のような人にお勧めだなと思いました。
- クルトガ使っていて、グリップ無いのは嫌だけど、太すぎるのは嫌だという人
- 今まで、クルトガ嫌いで疎遠になっていた人
アルファゲルスイッチを使って感じた特徴
ここからは、実際に私がアルファゲルスイッチを半年以上使った際に感じた特徴をお伝えできればと思います。
クルトガ機能のオン/オフスイッチ
このシャーペンの一番の目玉機能ですね。
アルファゲルスイッチ上部のクリップ箇所を90度回転させることにより、クルトガモードと、クルトガなしモードにスイッチすることができます。
正直、「スイッチ機能」と聞いたとき、
「スイッチ機能なんてついても、結局がたつきそうだなぁ・・・」と思っていました(無礼をお許し下さい)。
ですが、使ってみて
「これはすごい!」とお世辞抜きに感嘆の声を上げてしまいました。
何がすごいかというと、クルトガOff時の安定感。
ガッチリしていてまったくぶれません。
これにより、何がうれしいかというと、
- 漢字をはじめとした、画数の多い文字はクルトガを用いてきれいに書く
- アルファベットなど、比較的画数が少なく、つなげて書く文字が多い場合スイッチ機能を使用して文字を書く
といった”使い分け”が可能になります。これが結構いいです。
ペンを複数持ち運ぶ必要もなくなるといった利点もあります。
かためのアルファゲルグリップ
アルファゲル特有のブニブニした柔らかいゲルグリップというよりかは、しっかりと握れるかためのグリップとなっています。
これは、「クルトガエンジン」と「アルファゲル」の2つの機能を両立させるために、このかたさが最適であるという判断のもとで実装されていると考えられます。
クルトガエンジンは、その機構の性質上ペン先が上下することになりどうしても安定しません。
そこに極限まで柔らかくしたグリップを搭載させるとどうなるでしょうか??
ますます不安定になってしまいます。
このバランスをとるために、このかたさ、太さを採用していると考えたら、なんだか企業努力の結晶に感動しますね。
意外と、軸は細い
使ってみて感じたことが一つあります「意外と軸が細く感じる」ということです。
グリップ部分は少し太めなのですが、上部にかけて次第に細くなっていく仕様になっています。
これにより、体感として太軸特有のごつごつ感がなく、持ち心地がすっきりします。
いままで太軸が気に入らなくて、アルファゲルクルトガを疎遠にしていた方にも是非使ってほしい商品です。
中心部の金属パーツによる低重心
グリップの内部は、金属パーツが採用されています。ステンレスでしょうか・・・
軸上部は、樹脂製になっていますので、重心は結構下に偏っている印象があります。
これは、アルファゲルグリップ自体が安定しにくいグリップだからではないでしょうか
金属パーツを採用することで剛性を保ちつつ、この細さを実現していると考えられます。
樹脂製の場合、どうしても素材に厚みを用意しないと不安定になってしまうので、シャーペン全体が太くなってしまいます。
アルファゲルのような肉厚グリップを採用している場合はなおさらです。
よくできているなぁ!
主張しすぎないフォルム
自然なマット加工の塗装により、機能は多いのにシンプルな見た目に収まっています。
個人的に、シンプルなデザインの方が好みです。(もちろん、メカメカしいごちゃごちゃしたデザインも嫌いではないのですが・・・)
この機種には、クルトガエンジン特有の「あのマーク」がないです。
エンジンの回転度合いは、この窓の色の変化から見ることができます。
最近のクルトガはどんどんシンプル化してますね。
旧型:アルファゲルクルトガ搭載モデルとの違いとは??
個人的にずっと気になっていたことがあります。「旧型からの進化ポイント」です。
ここで、旧型というのは「ユニ アルファゲル<クルトガエンジン搭載モデル>」のことです。こちらの商品ですね。
クルトガエンジンの場所は変わっていません。
こちらの写真をご覧ください。
このエンジンの場所を見る限り、両者でクルトガエンジンの場所に差異はないと考えられます。
どうやら、基本的内部構造は同じのようです。
軸上部の太さはそこそこ違います。
これは結構明確な違いです。
アルファゲルスイッチと、アルファゲルクルトガ(旧式)との軸上部の太さをノギスで計測した結果をまとめます。
アルファゲル(旧型) | アルファゲルスイッチ |
13.4 mm | 11.0 mm |
この違いにより生じることは「手にした時の軽量感」です。
実際の重さよりも、この感覚は結構使用感に影響を与えます。
アルファゲルの違いその3:重さ
17.5 g(スイッチ) 20.6 g (旧型)
この3.1gの差、結構大きいです。
内容としては、外側の軸鞘のカバーパーツ分の重さ程度の違いかと考えられます。
アルファゲルグリップ自体は、同じものを使用している??
グリップの形状自体は、まったく同じに見えます。
しかし、ひとつ気になる点が・・・
それは、「HDⅡ」という文字。同じ形状だけれども、新型のアップデートに際して進化したのかもしれません。
新品の旧モデルを持っていないので直接比較はできませんが。。
何か情報があるかた、教えていただけると嬉しいです。
アルファゲルスイッチは、中太軸あたりのポジションで、
安定感を快適性の両立のために、固めなゲルグリップを採用していると考えられます。
グリップ内側の金属部も同様の形状をしており、基本的な構造は同じのようですね。
まとめ
まとめると、旧モデル「アルファゲル クルトガエンジン搭載モデル」と新モデル「アルファゲルスイッチ」との違いは次の2点でした。逆に言えば、ほかの箇所はほぼ従来モデルを踏襲しているといえます。
- 軸上部の太さ
- スイッチ機構
つまり、機能が追加されデザインが一新された
というのが本シャーペンの進化点と結論づけることができます。
変なことをして余分な改良(改悪)をしてしまうケースも多い中、このシャーペンは順当なアップデートをしたといえますね。
まとめ:新機構の反応を探る実験的シャーペン
今回、アルファゲルスイッチを使ってみて感じたことは、一言でいうと
「新機構の反応を探る実験的シャーペン」です。
クルトガは、新製品が出ても、一定のユーザからは「クルトガは芯のがたつきが嫌で買わない」というように、新規顧客の開拓が厳しい印象がありました。
良くも悪くも、好き嫌いが分かれますからね。。。
そんな現状に一石を投じたシャーペンがアルファゲルスイッチだと思いました。
クルトガモードでは、いつものクルトガの品質を担保しつつ
クルトガロック状態では、ペンのがたつきは全くなく、安定して字を書くことができます。
クルトガ機構が邪魔になるシチュエーションにおいても無類の強さを発揮しますね。
たとえば、英語と日本語、とりわけアルファベットと漢字が混合した文章を記述する方は非常にうれしい機構ではないでしょうか。
このシステムの反応によっては、今後このシリーズが展開されていくのかもしれません。
もちろん、がたつきの少ないクルトガも現在進行形で開発されているのだろうとは思います。想像までですが。
このシャーペンは、「クルトガは使いにくい」という意見に対して、まったく別のアプローチから課題を解決した画期的なシャーペンとして個人的評価が非常に高いです!
この技術が、1000円で楽しめるなんて・・・
まだまだシャーペンの技術開発には目を見張るものがありますね!
使う楽しみももちろん、技術の向上を身近に感じさせてくれるシャーペンは非常におもしろいです!
今回の記事は以上で終わりになります。
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シャーペン | まさぽん研究室 (masapons.net)
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