こんにちは。masaponです。最近ふと、業○スーパーに立ち寄った際に「ブラックサンダー」を見つけ、何故か購入してしまいました。そこで疑問に思ったことが、
「なんでブラックサンダーってこんなに買いたくなるんだろう」
ということです。そんな訳でこの記事では、「何故ブラックサンダーが売れるのか」
について売れる要因を抽象化して、独自の見解を加えながら論理的に考察していこうと思います。
以前の記事で、「ハリボーグミ」が売れる理由についても論理的に抽象化して記事にしてみたので、興味がある方はみていただけると嬉しいです!!
それでは、参ろう!!
この記事の目的
今回の記事を書いた目的は大きく3点あります。
1:何故「ブラックサンダー」が売れるのか分析した結果を共有する
2:「抽象化」の魅力の気づきのきっかけを提供する
3:「なぜ」という「論理的」に考えることの大切さを発信する
以上の三点が大きな目的です。この記事を通して多くの人が「抽象化」「論理的思考」の魅力に気づき、思考を変えるきっかけにしていただければ、この上ない幸せです。
会社概要
「ブラックサンダー 」を作っている会社は「有楽製菓」さんだそうです。ここで気になるポイントは、本社は東京都に位置しているのに、1番の工場が「愛知県豊橋市」にあるということ。社長の自宅が豊橋市にあるかららしいのですが、だったら本社を愛知に移してもいいのでは??とも思います。いろいろ都合がありそうです。。。
本社は東京なのに、最大の工場は「愛知県豊橋市」にある。
そうしましたら次に、今回の要。ブラックサンダーの歴史を眺め、ポイントを抽出していこうと思います。
「ブラックサンダー」の歴史
「ブラックサンダーの開発」
ブラックサンダー公式サイト、Wikipediaさんの内容を参考にさせていただきました。
コンセプト
当時の有楽製菓さんの主力商品であった「チョコナッツスリー」(現在は販売終了)の軽い食感と対になる重たい食感、満足感のあるチョコ菓子を目指して開発されたそうです。
タイトルの由来
タイトルの「ブラック」は見た目の「黒色」と原材料であった「ココアクッキー」の色から。
「サンダー」は子供の好きな戦隊ヒーローを連想して付けられたそうです。
正直、ボクは後者の「サンダー」について、なんで「戦隊」と「サンダー」が結びつくのかがわかりません。確かに「サンダー」という単語については日本では少し子供っぽさを持つものとして考えられなくもないのですが、、、
この部分を少し分析すると、
「ブラック」→「暗い」
「サンダー」→「電気、雷」→「明るい」
というように、二つの単語が全く対極のイメージを持つことがわかりました。この一見反対の意味を持つ言葉同士の組み合わせが、「何コレ??」と意外性を与え、注目につながるのでは??と考察しました。メモしておきましょう。
「ブラック(暗い)」+「サンダー(明るい)」という二つの対極の意味のワードの組み合わせ→「意外性」が目を止まらせるのではないのだろうか??
初代「ブラックサンダー」パッケージの特徴
初代「ブラックサンダー」のパッケージの特徴は大きく以下の3点でした。
1:アルファベット「BLACK THUNDER」のロゴ
2:キャッチコピー:「うまさ本物!!スーパーチョコバー」
3:「黒い雷神」という小さな文字
この後で何度かパッケージのリニューアルの行われているので、違いを大切にみていきましょう。一旦は次へ。
販売不振を救った「九州」
さて1994年の誕生後、順風満帆な売り上げ、、、ではなくずっと販売不振に悩んでいたそうです。1995年にはまさかの一時生産終了。。。
しかし、1996年。九州で再販を望む声が多く、エリア限定で再販売が決定したそう。
「今残っている分だけ」とかなりネガティブでしたが、ここからブラックサンダーの快進撃は始まります。
さぁぁぁぁ!!!最大の疑問点です!!!!!!!
「何故、九州地区のみで復活を望む声が多かったのか?」
ここについてあまり言及している記事が少なく、この記事の最大の価値と僕は考えます。
この疑問を考えた時、ボクの中で1つの仮説を立てました。
「九州地方の方は、甘いものを好む傾向がある」
そのきっかけは、「チョコレート菓子→甘いもの」と抽象化したことです。さて、本当にこの仮説は正しいのか?そうと決まれば調べていきまっしょい!!
歴史背景から考える、九州の「甘」について(諸説あり)
他の記事を多大に参考にさせてもらい、自分の記事に反映させたいと思います。あくまで一説なので、ご理解ください。
やはり、僕の仮説はある程度通じたようです。例えば、九州の「醤油」は他の地方に比べ甘味が強いそうです。その理由は歴史的背景にありました。
江戸時代の日本は、長崎県の出島を通して、外国から砂糖が持ち込まれ、奄美地方でサトウキビの栽培が行われていて、そこから温暖な九州地方でも栽培が行われていったそうです。砂糖は当時は高価なものでしたが、比較的入手しやすかった九州では砂糖文化が根付き、甘い料理が好まれるようになったと考えられているそうです。
また、砂糖は輸出のための重要な商品で、庶民にとっては貴重品。そこで、貴重品をたくさん使うぐらい、あなたのことを大事に思っていますよという意味を込めて、ごちそうであればあるほど砂糖を使うようになった説もあるようです。
なるほど。砂糖と九州にはそんな歴史が。。。新たな知識がアップデートされました。新しい知識が手に入ると、なんだか「気持ちいい」ですよね!そんなことは置いておいて、
おそらくこの歴史的背景から「九州の方は、他の地方よりも甘いものを好む傾向がある」ことがわかり、
そしてそこから「ブラックサンダー」の人気にも関わってくるのかなと思いました!
パッケージの変更
ブラックサンダーは、2000年、2003年にパッケージの変更を行なっています。
そこで、気になったものがいくつかあります。
1:「若い女性に大ヒット中」「美味しさイナズマ級」というキャッチコピー
2:商品名のカタカナ表記
この二つについて、深堀りをしていきます。
1つ目:キャッチコピーの変更
「若い女性に大ヒット中」
正直、「ホントかよ。。(笑)」と思わせてくれる怪しいけれどもキャッチーなこの言葉。ですがこれが好印象で購買意欲に関わってくるのも事実。
逆を考えてみましょう。以下、差別ではありません(注)!!
「中年オヤジに大ヒット」
別に中年オヤジの皆様を悪く言っているわけではありません。。今の日本を支えている勤労者の鑑です。感謝の念しかありません。。
しかし!!!「若い女性」と「中年オヤジ」の二つを並べたときに、どちらの方が購買意欲をそそられるでしょうか??答えは自明です。ボクがオヤジになった時でも、前者を選びます。(笑)
「若い女性」が与えてくれるイメージは以下の3点。
1:流行に敏感
2:フレッシュなイメージ
3:可愛い
これは上手いなと深掘りしてみて、感動して涙が出てきました。このキャッチコピーが嘘かというとそうでもなく、実際ブラックサンダーのファンレターは若い女性が多かったそうです!
また、
「美味しさイナズマ級」
という文字も良い意味で怪しく感じます。この独特な言葉が人々を惹きつける要因は、
「衝撃的」⇆「イナズマ」の比喩的な表現にあると推測します。この「目新しさ」や「間接的な表現」が独特の世界観を生み出しているのではないのでしょうか??
まとめましょう
比喩的表現、コトバによるイメージの植え付け方が重要。
2つ目:商品名のカタカナ表記
開発者の意図としては、「カナ文字」の方が日本人に馴染みがあり、手にとってくれるだろうという意図だと推測します。確かにアルファベットがずらっと並んでいては、見る気が失せてしまいます。「Thunder」が「雷」を表すとはなかなかイメージが湧きづらいですしね!
「学生」に目をつけて始めた生協での販売→大ヒット
2004年ごろから販売ターゲットの「若者」が集まる場「生協」での取り扱いを開始したところ、ヒット。そして全国での取り扱いを開始したそうです。
「休み時間に手軽に食べれる」
「30円という低価格で満足がいくボリューム」
と学生のニーズにもマッチしていると思います。また、駄菓子界で「30円」はボクの中で高い部類に入ってしまいますが、生協なら「圧倒的に安い」部類に入ると思います。このように、販売する身分、年齢層をちょっと変える、抽象化することで、飛躍的に売れ行きを伸ばせるんだと感じました。
その後、生協「白石さん」の発信もあり、認知を全国区に広めました。
・子供→学生へと販売層を変えることでニーズにマッチする可能性もある
・価格の価値観を考えることが大切
(100円持って駄菓子屋に向かっていた幼少時代と、バイトをして月に5万を稼ぐ大学生にとって、「30円」の価値は全く異なる!)
コンビニでの取り扱い→大ヒット
コンビニでの取り扱いを開始し、九州、関西から全国のコンビニにブラックサンダーは増殖しました。その理由は前述の「価値観」に近いですが、「ついでに」の力が大きいと考えます。
「ついでに」の力を侮ってはいけない
レジ横で「30円」という価格を見た時、コンビニユーザーならついつい買いたくなってしまいます。
そもそもコンビニの利用者は「手間」を「お金」で買っています。本当に「安い」品物が欲しければ、卸売の場所やスーパーに出向くでしょう。ですので、ケチって買わないという心理はスーパーマーケットよりは起きにくいと考えられます。(もちろんゼロではありませんが、、、)
そして、コンビニの商品と比べると、「30円」という数字が非常に安く目に映ります。
「一個くらいいっか!」
そう思わせてくれます(笑)やるな。ブラックサンダー。。
「体操界のレジェンド」内村航平さんの紹介
2008年、決定的にブラックサンダーの認知を高める事件がありました。
内村航平さんの「勝負食」として「ブラックサンダー」が大々的にメディアに報じられたのです。
実は、内村さんの生まれは福岡県。育ちが長崎県とのことで、出ました!!
「九州」
幼少の頃からブラックサンダーを食べていたことでしょう。このように物事の共通点を考えることも「抽象化」にはとても大切だと思います。
2012年、「ブラックサンダー断ち」とチョコを控えるマイナスとなる報道もありましたが、ブラックサンダーの人ん気は衰えることありません。それは何故か??
注目は、「エネルギー」である。
マイナスなニュースはもちろんイメージダウンにもつながる可能性がありますが、「注目度」の観点から見れば、大きな影響と考えます。「絶対値」「エネルギーの考え方」ですね。いいニュース、悪いニュースが報じられて「注目が集まった」ときに
どんな情報を流すか
これがとても大切であると思い知らされました。
「義理チョコ」宣言の発表!!
この「注目の波」については「義理チョコ宣言」がいい例かもしれません。某チョコレートブランドのゴ○ィバさんが「義理チョコやめよう」メッセージを発信したことに対し、ブラックサンダーの公式ツイッターは、
「とある広告が話題のようですね(‘-‘*) よそはよそ、うちはうち。 みんなちがって、みんないい。 ということで有楽製菓は引き続き「日頃の感謝を伝えるきっかけ」として義理チョコ文化を応援いたします(‘-‘*)」
と発言。炎上を恐れない「トガった」発言。惚れてしまいます。ファンになります。
おそらく賛否両論の波が来たことでしょう。このように注目を集めることが回り回って売り上げにもつながるのかな?と感じた出来事でした。
数多のコラボレーション
ブラックサンダーは自分に力で売り込みを行うため、多くのコラボも行っています。生協も、内村選手も、ある意味「影響力のある人の発信」と捉えることができます。
ただ、その認知をもっと広め、確固たるものにするためには、「自発的な行動」が必要不可欠です。
・マクドナルド
・チョコボール
・チロルチョコ
・雷おこし
・etc...
また、歌舞伎役者の市川海老蔵さんとコラボしていたり、様々なジャンルでコラボを実現しています。
「コラボ=にている」だけでなく、「”関連率0”から驚きを提供する」のも一つ柔軟な発想として大切です。
関連のないジャンルとの組み合わせで「驚き」を提供
↓
全く関係のない二つのジャンルの人を引き込むチャンスに転換
まとめ
さて、今回は「ブラックサンダー」について、その人気の理由を「抽象化」しながら「論理的に」考察してみました。
今回の気づきをまとめると、以下のことが学べました。
・二つの対極の意味のワードの組み合わせ→「意外性」が目を止まらせる(ネーミング)
・比喩的表現、コトバによるイメージの植え付け方が重要。(キャッチコピー)
・価格の価値観を考えることが大切(ターゲット層)
・「ついでに」の力を侮ってはいけない(価格価値観)
・注目は、「エネルギー」である。(ツイッターでの発言、内村選手)
・関連のないジャンルとの組み合わせで「驚き」を提供
最後に、今回勉強、情報収集の際に用いた「気づきのメモ」を皆様に共有したいと思います。もし参考にできることがあれば、参考にしていただけたら幸いです。また、「ここはもっとこうしたほうがいいよ!!」というアドバイスも頂けると泣いて喜びます!!ぜひコメント、リアクションよろしくお願いします。
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