自分勉強できないからって、塾に入れれは安心なんて思っていませんか??
「自分は勉強できないから、子供をとりあえず塾に入れるかぁ」
この思考、実はかなり危険です。
私は、現役の塾講師として、多くの生徒とその親御さんを見てきました。
まずはじめに、誤解を恐れずにいうならば、
勉強が苦手な子の親に限って、「塾に全てを一任する」方が多いように感じました。
我が子の成績が悪ければ、全て塾の責任。丸投げもいいところです。
我が子をなんだと思っているのか、、と正直思ってしまいます。
もちろん成績を上げられなかったことに対しては塾側にも一定の責任はあるとは思います。。
逆に、成績の良い子供の親は比較的我が子の勉強に対する姿勢にに関心があり、積極的に講師ともコンタクトをとってくれるように感じました。
今回、このような「親の教育と子供の成績に対する相関」について考えをまとめてみましたので
私の一意見を共有させてください。
我が子の成績が上がらないというようなことを少しでも減らすべく、この記事を書きました。ぜひ、お付き合いいただけると嬉しいです。
子供が勉強できない理由は◯◯にあります。
結論から申しますと、子供が勉強できない理由の一部は親御さんにもあると考えました。(無礼をお許しください...)
心に手を当てて振り返ってみてください。
ついつい、我が子の勉強事情に対して疎かになっていませんか??
「ごめん・・・私は/僕はわからないから、明日先生に聞いておいで」
一見、子供もこれで諦めてくれているようには見えます。
ですが、これって一種の「無関心」だと思うのです。
子供にとって、無関心ほど辛いことはないのです。
そして、挙句の果てには「お母さんが/お父さんがわからないなら、別にわからなくてもいっか」と子供は諦めモードに入ってしまいます。私が子供の時、そんなことをついつい思ってしまいました。
特定の勉強ができなくても社会を生きていけてしまうことを我が子に見せてしまうのです。これでは、子供も勉強に対するモチベーションを見い出すことはできません。
このクセに、試験の成績が悪い時にめちゃくちゃ叱ってしまう親が一定数いるのです。これでは良くありませんよね。
塾は病院??
ひとつ、例え話をさせてください・・・
生活習慣病により病院に通院することを考えてみましょう。
生活習慣病が原因で病院に通院するとき、医者ができることはせいぜい次のことです。
- 症状を聞くこと
- 病名を診断すること
- 多少の薬を処方すること
こんなところでしょうか。
しかし、実際に薬を処方したところで、その場は調子が良くなるものの、完治するわけではありません。
大切なのは、その後の習慣、過ごし方ではないでしょうか。悪い生活習慣を続けていれば病気は再発しますし、悪ければさらに悪化してしまいます。一度良くなったらOK! 薬をもらったらOKではないのです。
勉強、塾においても似たことが言えるのではないでしょうか。
塾でできることというのは、生徒がなぜ勉強を苦手としているのかを発見すること、そして、その問題の解決策を「伝える」ことまでです。実際に成績を上げるのは本人にしかできません。
本人が勉強しないというのは、病院から処方された薬を飲まずに病気が治らないと文句を言っているようなものです。
ここまでで、本人が頑張ることが大事だということは少しでもわかっていただけたかと思います。
ですが、この記事を見ている方が悩んでいるのはこんなことではないと思います。
「じゃあ、どうやって子供を頑張らせるんだ!!!」とお思いの方が多いかと思います。
ここからは、子供のがんばらせ方について少しお話しさせてください。
頑張りを間近で見てあげませんか??
では、自分達は一体何をすればいいのか。。。??気になりますよね。
私の考える一つのアイディアは「我が子の頑張りを間近でみてあげる」ということです。
どれも、とても難しいことではありません。このようなことが子供にとっては嬉しいのではないかと思います。
少なくとも、私は嬉しかったです。表向きでは恥ずかしがって言えませんでしたが(笑)。
子供は、成長につれて褒められる機会を徐々に失っていきます。
なぜなら、結果を出すために必要な努力ハードルの高いことが増えていくからです。
部活ならば・・・入賞すること、試合で勝ち進むことはとっても難しいです。
勉強であれば・・・100人以上の学年の間で良い順位を取ることは容易ではありません。
これらを頑張るためには、少しずつ、認められて成長していくことが必要不可欠です。
そして、これらの成功のカギは「自己肯定感」だと思います。自分に期待してくれている、自分の努力を認めてくれる人がいる。そんな人の存在が自己肯定感を高めることにつながるかと思います。
子供の自己肯定感を高めていくためにも、我が子の頑張りを間近で見て、その姿勢に「よく頑張っているね」と言ってあげてください。この一言で子供はもっと頑張れるのではないでしょうか。
塾はあくまで「道具」でしかない
上記の内容を踏まえた上で、子供と親が相談して「勉強を教えてもらうために」塾に通うのは全く問題ないと思います。
ですが、今の塾の生徒は「親が勉強を教えたくないから塾に入れている」という人が多い気がします。
そして、塾に行くのが当たり前という昨今の風潮が私はあんまり気に入りません。というのも・・・
大卒の人間が増えていく中、大学進学のために塾の低年齢化が進んできています。
そんな中、その流れに流されとりあえず塾に入れようという人が多いからです。
この流れに伴い、塾ビジネスもさらに低コスト化が図られています。
塾とは、一体何なのか・・・
こんなことを勤務しながらついつい考えてしまいます。
子供の夢を実現するために
もしかしたら、あなたの子供はスポーツ選手になりたいのかもしれません。そんな子は机に向かうよりグラウンドに向かう方が賢明です。
もしかしたら、あなたの子供はパティシエになりたいのかもしれません。そんな子は机に向かうより、一緒にお菓子作りに励んだ方が幸せに暮らすことができると思います。
勉強ができることは悪いことではないです。しかし勉強を無理やりさせるのは望ましいことではありません。
それよりも、自分の好きなこと、熱中できることを見つけてあげるサポートをしてあげる方が重要だと思います。
そして、実現のために試験の勉強や、学校の高い成績が必要になり、本人もその重要性を理解しているのであれば、塾をぜひ利用してほしいです。やる気のある子に対して、講師一同は全力を注ぎサポートします。
さいごに:努力する姿勢を子供は見ている
子供は、自分の思っている以上に親の姿を見ている
そんなふうに見ていて思います。
親自身が、わからないことに対してすぐに諦めずに調べていく姿勢は子供にも伝わると思います。
このような
- 調べ上げる姿勢
- 諦めない姿勢
- 何がダメなのか、何が良いのかを探す姿勢
これらはこれからの情報化社会を生きていく上で必要な問題解決能力に直結します。
ぜひ、我が子と共に、じっくりと勉強に向き合ってみてはいかがでしょうか。
最後にはなりますが、非常に参考になるブログ記事がありましたので、リンクさせていただきます。
プログラミングというより物事が出来るようになる思考法 - note
今回の記事を通して、お気を悪くされた方がいましたら、この場を借りて謝罪します。
すみませんでした。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
このほかにも、教育関連の記事を書いています。
こちらのリンクに教育カテゴリの記事をまとめております。
もし、気になった方は、こちらからご覧ください。
https://masapons.net/category/教育
今回の記事は、これにて終わりです。またどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。
こちらの記事では、プログラミングの現場での知見を元にした、「物事ができるようになる」ために必要な要素について筆者の知見を述べています。プログラミングがわからなくても、非常に参考になる考え方だと思いました。