「塾講師は大学生におすすめのアルバイトです」
検索した時に見つけたフレーズです.
大学生のチャランポランな塾講師が増えてきたことを如実に感じながら
危機感を覚えています.そしてその一方で
・塾講師生活に悩んでいる
・自分の教える方法があっているか不安
・生徒との信頼関係の築き方が知りたい
・勉強の「よい」教え方が知りたい
こんなことに悩んでいる「本気の塾講師」がいることも事実だと思います.
今回はこれらの悩みに対して,何か伝えることができればなと思います.
この記事は「生徒からの信頼」をどのようにして集めるか,塾講師の持つべき姿勢に注目した記事です.この内容により,少しでも「信頼関係を築く」きっかけになれば幸いです.
今回の内容は現役で塾講師をしているボク自身の経験と実験に基づいた内容となっています.
あくまで,「一つの意見」であり絶対的なものではないのでご了承ください.
塾バイトは,そもそも他のバイトとは違う
そもそも,塾バイトは他のバイトと同じ感覚でやられては困るなぁというのが本音です.
最近の大学生の意識が低いのが現状なんです.そしてそれを大人に言われたときにすごくムカついてしまいました.「大学生全てがダメ」みたいな言い方なんですよね.
だから
「バイト仲間万歳」
「給料高い万歳」
そんなヌルい気持ちでやっている塾講師はもう「教えること」をやって欲しくはないなぁと思います.回り回って生徒の士気も下がってしまうので..
生徒の「人生」を預かっている
ぶっちゃけ,他の一般的なバイトはお客様の人生に関わるようなことはないはずです.
しかし,塾はある意味一人の人間の人生を左右しています.
塾講師である以上
「自分が生徒だったら,保護者だったら,自分に教えて欲しいか」
ということを考えて欲しいです.
そして「この子の人生を預かっている」という覚悟を持って欲しいです.
覚悟がない奴が多すぎる
塾ってとっても大切なのに,そもそもバイトに塾講師をやらせるのもどうかとは思いますが,,それが現状なんですよね.俗にいう「塾の闇」ですよね.
・猿でも教えられるように簡単になったテキスト
・徹底されたマニュアル
・繰り返し同じ内容をやるだけの授業内容
こんなんだけでは成績が上がらないでしょう(笑)もちろんやらないよりはマシですが..
もちろん講師間の格差をなくすための施策でしょうが,,
塾講師やるなら「一人の人生を変える」覚悟を持って欲しい
その覚悟がないのなら,尊敬される先生には絶対なれません.
キツいことを言いますが,塾講師をやる資格なんてないと感じます.
大人しく別のバイトを探した方がよいです.
キツいこと言いましたが,ボクはこれこそ真実だと思っています.
生徒たちは,自分たちの「〇〇」を見ている
〇〇には,何が当てはまるでしょうか..
答えは,生徒たちは自分たちの「背中」を見ている.です.
ちょっとスピリチュアルな意見なのですが,,
自分たちの普段の行動大学の勉強に対する姿勢が日々生徒に対して行う授業に対しても出てくると思うのです.
例えば,尊敬できる社長,上司が会社にいたときに
尊敬できる理由って
「仕事に真摯に打ち込んでいる『姿勢』」ではないでしょうか??
尊敬できない上司の言うことなんか聞きたくありません.それと似ていると思います
生徒と信頼関係を築けていない理由の大半は,ここにあるとボクは主張します.
これを知らず,小手先の「ほめる指導」や「自分も〇〇だったから大丈夫」とかいうハリボテのテクニックに逃げるから,,,回り回って生徒の勉強意欲をそいでいます.
そんな無能な「自称」塾講師奴が非常に多くて正直呆れます.
かくいう自分も学生なのですが,,,
自分が頑張らなくてどうする
ボクはそのような「日頃の勉強の姿勢」が生徒にも伝わると思っています.
もし思い当たる節があれば,少しずつでいいので直して欲しいです.かくいうボクも常に悩んでいたりします.
子どもは,純粋で,先生の隅々まで見ています.
勉強を教える人間として第一線でがんばる姿勢は絶対伝わると思うし,生徒は感じ取ってくれると思います.
ボクは塾講師,家庭教師の経験からこれに関しては『確信』を持っています.
例えばなんですけど
ボクの教え子のある子は,とっても遊ぶのが好きで,いつも友達と遊んでばかりな子でしたが,2年間じっくり向き合っていたら,自分から学校で勉強した内容を能動的に,自分から説明してくれるようになりました.とってもうれしかったです.
自分が変わり,かんばることで,その姿勢を見習って,生徒が頑張ってくれる.
流れの最初を作り出すのは自分だということを実感してください.
ファンとなれば,頑張り始める
だから,どうすればいいの??
と,具体的なアクションプランを求める頃だと思います.
ボクが行った中でよいと思ったことをいくつか紹介させてください.
少し抽象的ですが,本質的だと自負してます.
答えは結構シンプルで
生徒を「自分のファン」とすることだと思っています.
洗脳するわけではありません.笑
アーティストがわかりやすい例です.
尊敬するアーティストの「ファン」はそのアーティストのことを本気で「尊敬」してると思います.その理由はいくつかあるとは思いますが,多くの場合はアーティストの全力で頑張る努力の姿勢が垣間見えたときと考えます.
じゃあ,「塾」の場でのファンづくりってなんなの??
と思うのですが,ボクの意見は「生徒の信頼貯金」と「自分の勉強に対する姿勢」です.
そこでファンづくりのために取り組んだことを3点述べていきます.
日頃から授業に対して〇〇を行う
ここの答えは,「予習」です
当たり前のことなのですが,ちゃんとやってない人が多すぎます.
「一度学習した内容だから大丈夫だろう.所詮中学生,小学生,高校生の内容だし」
とやらない理由を見つけてしまいますよね.わかります.
本当の天才なら予習などいらないでしょう
しかし,ボクはどっちかというと頭はそこまでよくない部類です.
授業内容を復習して,思い出しながら,「よい教え方」を探さないと構成が思いつきませんでした.
ポイントは,予習したときに
・「公式」の意味は何か→説明できない公式は使えない
・なんでこの単元を勉強するのか→モチベーションをもたせる
・どうしてこの問題が難しいのか→つまずくポイントを探す
・この問題の意図は?めあては?→ゴールを明確にする
などなどの「塾のテキストに載っていない内容」を調べあげました.
近年の塾のテキストは,猿でも教えられるように完成された構成になっています.
一方で「簡単で,完成されたテキスト」ということは「本質」が欠如しています.上記の内容などのことです.
また,生徒の知的好奇心を満たしてあげることはモチベーションの形成にもつながると思います.
なので「なぜ??」というところを自分が納得するまで今は予習するようにしています.
もちろん時間内で全てをカバーできないので,必要なもの,指導効果が高そうなものをピックアップして,一コマの構成を考えます.
〇〇に対しては必ず答える
ここの答えは,「質問に対しては必ず答える」です.
生徒のわからない質問に対してボクはどんな内容でも答えてきたつもりです.
当然,専門外の質問も多々あり,当日にパッと答えられないこともありました.
そのときに,緊急性が低くて,もし当日に答える必要がなかった場合
「調べたいから,ちょっと,待っててくれる??」
と頭を下げ,調べ,当日ないし後日にきちんと回答しました.
(もちろん,すぐ回答が知りたかったら他の先生に相談したりします)
質問に答えることももちろん大きな価値なのですが,それに加えて
「自分がわからないことに対して積極的に学ぶ姿勢」
を伝えたくて,学んで欲しくて,みせたくて,,
調べて,説明をきちんとするように心がけました.
「自分のために調べてくれた」
という経験って生徒からしたらとっても嬉しいことだと思うのです.
そして「この先生なら信頼できる」というところにつながってくると思います.
そもそも,〇〇〇〇〇を頑張る
答えは「大学の勉強」です.
そもそも論になっちゃうんですが,
1プレイヤーとして「大学の勉強を頑張ること」が絶対的に重要だと思います.
・もっとよい勉強法はないのか
・どうしたらモチベーションを維持できるか
・集中する方法や,試験で緊張しない方法
などなど...
これらって,自分で探して実践しないとわからないですよね.
だからこそ実践して得られた知見を自分の体験とともに共有することが大切でないでしょうか.
そしたら,生徒も
「先生も頑張っているんだ!」
と自分と共に頑張っている感覚を持ってくれます.戦友,仲間がいるイメージですね.
勉強って,孤独が多いので,仲間となり,寄り添える存在になれるとデカイです.
勉強をやりたがらない子の中には「先生は勉強してない」と思っている子もいます.
それはある意味「先生を見定めている」と思うので,そんな子たちのためにも日頃から学びの姿勢を持てるとよいです.
一つ一つの行動の積み重ねに生徒は何かを感じ取ってくれるはずというのがボクの持論です
勉強法には終わりなんてないし正解なんてない
正直,勉強法や教え方に正解はないし,終わりなんてないって常々思います.
だから自分の今回の方法も正解でない可能性もあるわけです.
でも
過去の自分がもし,大学一年で塾講師を始めるとしたら
この記事の内容を今のボクは伝えようと思います.
小手先の指導法はいくらでもなんとかなりますが,塾講師としての姿勢はなんともならないからです.ここを教えてくれる人は本当に少ない
「バイトだから」
これで割り切る人も多いので,すべての人に届かなくてもいいですが
少しでも「熱い想い」を持ってくれる塾講師が増えれば嬉しい限りです.
少しずつ日本の未来を良くしていきたいなぁと
ぼんやりふけってこの記事を終わります
エラー: コンタクトフォームが見つかりません。